P-style

パチンコに興味がある初心者は勿論、
玄人さんにも役立つ極上な情報をお届け!!

パチスロにおける4号機とは

  • パチンコTips

パチスロの歴史において、最も熱い時代と言われているのが4号機時代です。
圧倒的な出玉力と、テクノロジーの進歩と相まって進化した演出と秀逸なゲーム性が絡みあう中で、今や伝説となった名機を多数輩出したのがこの4号機時代です。
この記事では4号機の歴史や主な機種について解説していきたいと思います。

4号機時代のスタート

今から30年以上前になる1992年にパチスロ4号機時代がスタートしました。
前世代の3号機との違いとしては、大当たり時の固定されていた払い出し枚数が、期待値方式に変更になった点、リプレイ搭載を義務化する、告知機能が認可された、という点です。
この方式により、BIG中にJACインを意図的に外し、大当たりのゲーム数を限界まで引き延ばす通称「リプレイハズシ」という打ち方が出現したり、ある程度の目押し技術が出玉に大きく影響する様になりました。
4号機初の機種としてはECJ作の「チェリーバー」です。
告知機能としてフラッシュ機能が搭載されており、3号機までは出目の違和感で感知していた大当たりを、フラッシュで感知することができる様になった点が大きく異なりましたが、出目でボーナス感知する楽しさを好んでいた方からの不評や、リプレイの多発による打感の悪さを感じる方が多くいたりと、当初はあまり評判が良くなく、3号機後期の裏モノと比較されると、どうしても人気が出ない暗雲立ち込めるスタートとなる機種でした。

4号機本格始動の1993年

前項においても暗雲立ち込める4号機時代のスタートだった事を書かせていただきましたが、熱い4号機時代はこの1993年からといって間違いないと思います。
この年には4号機Aタイプの王様「ニューパルサー」が登場しました。
BIG中の大当たりサウンドが成立図柄によりファンファーレの音が異なっていたり、玄人を唸らせる大量のリーチ目、特に通称「ゲチェナ」と呼称される、右リール下段チェリー付き7、美しいリーチ目の存在をはじめ、リプレイハズシ打法が必要となり、技術介入による期待値を高めたりと、人気の要素がとことん詰まった伝説の機種です。
2023年現在までのAタイプに大きく影響を与えた機種であるとも言われています。
この様な人気機種の台頭から、4号機時代は本格的に始動していったのです。

人気機種の台頭から爆裂AT機の出現

人気機種の台頭から爆裂AT機の出現
「ニューパルサー」シリーズの台頭と共に、人気機種「クランキーコンドル」や、「キングガルフ」、「初代ジャグラー」、「花火」などの名機の出現、「ウルトラマン倶楽部3」や「アステカ」などのCT機の出現、またはMAX711枚獲得可能な爆裂機「大花火」の登場など、パチスロシーンが鉄火場のごとく熱を高めていく中、ついに4号機は新たなステージを迎えます。
それは「ゲゲゲの鬼太郎」という業界初のAT機の出現です。
この機種の出現から、爆裂AT機という概念ができあがり4号機黄金時代へと移り変わっていくのです。
この「ゲゲゲの鬼太郎」ですが、実は液晶付きパチスロの第一弾としても有名です。
当初は馴染めないユーザーから酷評が多かった様ですが、今は液晶付きが当たり前になっているので、時代の移り変わりを感じてしまいます。
この機種はBIG終了後の1/2の確率でATが発動し、ナビに合せて目押しして出玉を伸ばす方式が登場したのです。
この時のATはボーナス間のつなぎ役みたいな存在感でしたが、それでも新たなシステムとして業界に衝撃を与えたのは間違いないでしょう。

高純増AT機の台頭-モンスターマシン「獣王」の登場

サミーが手掛けた最高傑作の一つ、高純増のAT機「獣王」が2000年12月に登場しました。
通常時高確率で15枚役が成立している役をナビにより獲得できるのがATの概念ですが、この機種では「サバンナチャンス」というATが搭載されており、突入後、成立15枚役を台右側の液晶でナビをしてくれ、純増はなんと10枚という高純増でした。
この「サバンナチャンス」の抽選は、純ハズレ、完全ハズレが突入契機となりますが、設定差と内部状態により、平均連荘回数が変化する仕様であった点も人気を博しました。
特に奇数設定で内部状態が高確率であると、平均6連荘、上手くいくと10連、20連も平気で狙えるくらいの爆発力を持ち、「サバンナチャンス」1セットあたりの平均出玉が200枚ですので、一撃数千枚はザラにあるという性能を持っていました。
連荘の間には十数ゲームの消費が必要となりますが、その間に「連荘ストックがあるのか、どうか」というドキドキ感を感じることができた点も人気の秘密の一つと言えます。

4号機から4・5号機へ 規制がかかるきっかけになった爆裂機種

熱い熱い4号機時代に対して、更に火に油を注いだ存在だったのが「ミリオンゴッド」という爆裂AT機です。
一撃50000枚という夢も実現可能なスペックを持っており、多重債務問題、自殺問題などの社会現象まで引き起こした恐るべきモンスターマシンです。
この機種はボーナス非搭載で、ATのみで出玉を増やすシステムです。
AT機能は「ゴッドゲーム」と呼ばれ、1ゲームあたりの純増約10枚、1セット50ゲーム継続するので、1回のATで約500枚もの出玉を獲得することができる訳ですが、GOD図柄が成立すると10セットのゴッドゲームが確定し、一撃5000枚が確約されると共に、内部ストックが放出されると、どれだけ出玉が出るか分からないという超高射幸スペックの伝説の台です。
しかし、その強烈な存在ゆえ、台を巡っての争いは殺人事件にまで発展したものもあり、流石に看過できなかった当局によりあえなく撤去となり、新たな規制がかかり、4・5号機時代となったのでした。

規制に負けない名機「北斗の拳」の登場

高い射幸性を抑えたはずの4・5号機でしたが、この時代に伝説の名機「北斗の拳」が登場します。
ギネス記録にもなっているパチスロ史上最高の約62万台の販売台数を誇るほどの大人気機種です。
この機種は10ゲーム継続のATとJACゲームが1セットになった「バトルボーナス」です。
AT最終ゲームにおいてJACゲームがスタートし、そこで発生する演出でケンシロウVSラオウの闘いが始まり、ケンシロウが攻撃を行うか、ラオウの攻撃を耐えきることにより、次のセットに継続するというシステムです。
またいわゆる「サイレントストック」機でもあり、通常ゲームで解除契機を引くまでは、ひたすらボーナスフラグを貯留し続けるタイプの機種でもありました。
ストックが放出された時のケンシロウの強さは正に無限大と言っても良いくらいで、一撃万枚超えの報告はザラでした。
出玉性能もさることながら、演出面の良さも挙げられます。
中段チェリーが大当たりの肝になる機種でしたので、現代スロットシーンでも踏襲されている「中段チェリーは熱い」という印象を強くしたのも初代北斗の拳の功績と言えます。
また「バトルボーナス」中にケンシロウ、ラオウとの闘いの時に、背景の雲が流れると継続に期待が持てる、等のバグ要素なども人気の要因でした。

そして4号機の終焉へ

4号機の終焉
そんな規制にも負けない名機によりパチスロシーンはけん引されていく訳ですが、遂に更に規制された4・7号機時代へと突入します。
しかし、ここでも「主役は銭形」などの名機が登場し、万枚報告もそれなりにある爆発力を持っており、まだまだスロットも捨てたもんじゃないと思わせられる機種が目立っていましたが、遂に2004年に5号機が登場し、時代の波は少しずつ4号機から5号機へと移り変わります。
ホールから4号機が一つ、また一つ消えていき、あの熱い熱い時代は終わりを迎え、5号機前半時代を迎えることになるパチスロシーンは、一時的に暗黒期を迎えるのでした。

<< 戻る

オンラインカジノTips