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新紙幣導入の影響について

  • パチンコ業界ニュース

2023年6月に日本における新たな紙幣が登場することが発表となりました。
新紙幣が発行開始されるのが、2024年7月3日からと言われており、2004年以来の紙幣のデザイン変更となります。
この新紙幣導入とパチンコ業界は、実は密接な関係にあり、導入により大きな影響を受けると懸念されています。
この記事では、パチンコ業界における新紙幣導入がどの様な影響を及ぼすのか、という視点で解説していきたいと思いますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

そもそも何故新紙幣が登場するのか

何故新紙幣が登場するのか
今現在、「一万円=福沢諭吉」「五千円=樋口一葉」「千円札=野口英世」のイメージが定着しているし、国民に馴染んでいるなら、別に紙幣のデザインを変えなくても良いのでは?という意見は少なからずあると思います。

しかし、新紙幣発行には大きな理由があります。
それはもし偽札技術が確立してしまい、大量に偽札が出回ることになれば貨幣に対する価値が損なわれ経済の混乱に繋がってしまう為、新たな技術を導入しながら新札をつくり偽札を防止するという、偽造防止の観点から致し方のない事なのです。
新紙幣には、高精細すき入れ、3Dホログラム、潜像模様、パールインキ、マイクロ文字、深凹版印刷、識別マーク、すき入れバーパターン、特殊発光インキなどの新技術が使われており、偽造は極めて困難と言われています。
ちなみに新紙幣の人物として、一万円の渋沢栄一をはじめ、五千円札が津田梅子、千円札には北里柴三郎がデザインされることになっています。
二千円札は特に変更がない様ですね…。

新紙幣導入により多くのホールが閉店すると予想

さて、「さらば諭吉」という言葉があるように、パチンコホールと紙幣(特に福沢諭吉)の関係性は非常に深いです。
しかし、新紙幣が導入されることにより、国内で新紙幣が出回る機会が非常に多くなり、旧紙幣が無期限で使用可能であるという認識があるにしても、パチンコホール側では新しい紙幣に対応するサンドが必要になる訳です。

旧式のサンドに新一万円札の渋沢栄一を投入しても読み取ってくれず、突き返されてしまい、いくら客側がプレイしたくても出来ない状況になってしまいます。
この状況に対応する為に、新紙幣対応サンドを導入する必要がありますが、大体サンド1つあたり2万円前後と言われており、ホールの規模によっては非常に多くの支出となることが予想されます。
2万円程度なら何とかなるのではないか?というように思われる方もおられるかも知れませんが、現在はパチンコ、パチスロ共に内規変更が行われたことにより、新基準機が登場しつつある過渡期の時代ですので、新台導入を積極的に行わなければいけない時でもあります。

更に2023年は過去最低の遊戯人口を記録したり、一般的にコロナ禍から急速に進む国民の経済的困窮という状況にあり、規制緩和という明るいニュースの一方で、業界の先行きが非常に不透明な状況の中で、新紙幣にも対応しなければいけない…という、非常に厳しい状況が予想され、それに耐えられないホールが多数閉店するのではないかと、多くのメディアで報道されています。

大企業ガイア倒産の事実から考える

2023年10月30日、パチンコ業界に激震が走りました。
それは大手パチンコホールであるガイアが、同日に民事再生法の手続きを行ったというニュースが報道されたからです。
最盛期である2007年頃には全国に約200店舗まで拡大しており、2006年には過去最高収益である5853億542万円を記録しており、現在も大手ホールとして名を馳せている「マルハン」、「ダイナム」と合わせて、パチンコホール御三家とまで呼ばれていた最大手ガイアがまさか倒産する日が来るとは思わなかった方が殆どではないでしょうか。

ガイア倒産の背景には短期間に急拡大し続けてしまったことにより、不採算店舗を多数生み出してしまった事や、代表が覚せい剤で逮捕されたり、所得に関する不正行為が発覚したことにより、金融機関からの信頼を損ねてしまった結果、資金繰りが厳しくなった事で、年々業績が落ち込んでいき、いよいよ破綻の時を迎えてしまったのです。
様々な背景はあるものの、基本的には人口減少、経済不安、規制強化など様々な環境から遊戯人口自体が減少している点が、根本的な原因ではないかと考えます。

新紙幣導入後に予想される対応

新紙幣が本格的に導入された後、すぐに新紙幣ばかりが流通する訳ではなく、基本的には旧紙幣もお金としての価値は無制限に維持される訳ですので、新旧の紙幣が混在する状況になります。
ホール側としては、新紙幣認識に対応したサンドに交換できるホールは良いですが、中々そこまで手が回らない中規模以下のホールでは、受付における新旧紙幣の両替を行う予定であると明言しているところもいくつかあります。

ただ、いつまでも新紙幣に未対応のサンドしかなければ、「このホールは新紙幣対応のサンドに回すお金がない」=「つまり経営に苦しんでいる」=「このホールでプレイしても出玉の期待値が低い」というイメージの定着になりかねず、最終的には客離れが進み、倒産に繋がってしまうと考えられます。

大手のみが生き残るパチンコ業界へ

新紙幣という新たな局面、そして新基準機の台頭に対応する為には、それ相応の資金力が必要になります。
つまり、2024年はある程度の資金力を保有している大手パチンコホールのみが生き残る図式が更に加速することが予想され、その傾向は来年以降も変わることはないでしょう。

ひと昔前であれば、広告の有り方がある程度自由だった為、イベントという形で客足を伸ばす工夫をすることができていたので、やり様によっては小ホールでも多くのお客さんを呼び込むことができていましたが、今は難しい為、基本的に人気機種を大量導入出来て、ある程度還元する余裕のある大手ホールには敵わない結果となり、倒産ということになってしまいます。

「さらば諭吉」から「さらば栄一」へ

「さらば諭吉」から「さらば栄一」
パチンコ業界を盛り上げの一役を買っているのが、パチンコ系ユーチューバーです。
それぞれ特徴があり、あの手この手でパチンコ・パチスロの魅力を配信してくれている訳ですが、多くの配信者の口癖になっているのが「さらば諭吉」という言い回しです。

それがこれからは「さらば栄一」という文言が台頭してくることが予想されますが、慣れるのには少し時間がかかりそうです。
本当の意味で「さらば諭吉」になってしまう新紙幣の導入は、多くの中小パチンコホールに対しても「さらば」とお別れを告げる大きなきっかけになってしまうかも知れません。

まとめ

新紙幣導入は国の経済の基盤を維持する為には、どうしても必要な措置と言えます。
しかし、パチンコ業界受難の時を迎えている今、新紙幣導入は大きな逆風になってしまってしまうのは間違いありません。
この逆風を乗り越すことができるかどうかは、ラッキートリガー搭載機の台頭、スマパチ、6・5号機基準のパチスロ、スマスロの出来に大きく左右されることになると思います。

これまでも多くの逆風、荒波を乗り越えてきたパチンコ業界は不死鳥のごとく蘇るのか、それとも滅びにまた一歩近づいてしまうのか、それも2024年という節目の年に大きく左右されることと思います。
色々な面から目の離せないパチンコシーン、今年も要チェックですね。

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