P-style

パチンコに興味がある初心者は勿論、
玄人さんにも役立つ極上な情報をお届け!!

小数点付きの「号機」が存在する理由

  • パチンコTips

パチスロの歴史を遡ると、風営法におけるパチンコ・パチスロの射幸性が制限され、その規則の中で抜け道を探しては、また高い射幸性の機種が登場し、また法律が改正されて規制される…ということを繰り返してきました。
2024年1月現在は、6号機時代と言われており、一時はあまりの規制にパチスロ暗黒期、終焉期などを呼ばれていましたが、現在はある程度緩和された6.5号機に該当する機種がホールで活躍しています。

さて、この4号機、5号機、6号機という整数で定義される部分と、6.5号機のように、小数点で定義される部分、時と共に何気なくパチスロの歴史が刻まれていくこの「号機」についての情報に関して、それぞれの違いと意味について両方ご存じですか?
知っている方も多いかと思いますが、もし知らない方がおられましたら、この記事で詳細に解説していきますので、是非最後まで読んでみて下さい。

風営法と「号機」の関係性について

風営法と「号機」の関係性について
そもそもパチスロの歴史を辿ると、1964年(昭和39年)にまで遡ります。
当時は「オリンピアマシン」という名称で、法律において正式に営業が認められたのが、現在のパチスロの前身となります。
その後も3メダル5ライン仕様のスロットが登場したりと、今のパチスロとは少し形式が異なる中身でしたが、この時代は0号機と呼ばれています。
ただ、当時の「新風俗営業法」という法律で認められていた存在ではあるものの、正式に0号機と呼ばれていた訳ではなく、現代において、1号機以前のスロット=0号機、と定義づけられているに過ぎません。

正式に○号機というように定義付けられ始めたのが、1985年という比較的近代となります。
1985年2月に「新風営法」が施行され、パチスロの営業法が定義されると共に、1982年に設立された財団法人保安電子通信技術協会、通称「保通協」により行われるパチスロの認定制度に基づいた検定で合格したパチスロのことを、1号機と呼称するようになりました。

その後も、1988年から2号機、1990年から3号機、1992年から4号機、2005年から5号機、2018年から6号機…と、その当時の現状に合せて風営法が改正され、現在に至ります。
この様に風営法の内容変更により、その都度、保通協による検定の基準が変更され、〇号機の整数の部分が進んでいった訳です。

自主規制と「号機」の関係性について

自主規制と「号機」の関係性について
それでは、〇号機の整数の部分とは別に、小数点の部分は何をもって変更になるのでしょうか。
ここでは、その細かい流れについて解説していきます。

まず、風営法に基づき業界内において「風営法施行規則」という、「こういう業界であるべきだ」という理念面が形成された後、「遊戯機規則」という遊技機の構造・性能などの技術上の企画が定められ、「解釈基準」という根っこにある法律と解釈について明確にします。
その後、メーカー団体(日電協)による申し合わせにより、現状に合せた「内規」と呼ばれる自主規制が定められ、それに適合した機種を、〇.〇号機というように、小数点で区切って定義する、という流れになります。

現在の6号機時代では、風営法においてリアルボーナスの払い出しを2/3程度にするという点、そして出玉率の下限と上限についての制約が変更となり、遊戯規則が以下の様に定められました。

① リアルボーナスの払い出し枚数は最大300枚
② 出玉率については400ゲームで33%~220%、1600ゲームで40%~150%、6000ゲームで50%~126%、17500ゲームで60%~115%の範囲内に収まる事

具体的な解説は省きますが、要するに5号機時代と比較すると、コイン持ちが良いけれど射幸性を大きく制限して下さい、ということになりました。

そしてこの遊戯規則に合せて、6.0号機の内規(自主ルール)は以下の通りとなりました。

① 有利区間獲得枚数は最大2400枚
② 有利区間ゲーム数 最大1500ゲーム
③ 有利区間ランプはAT開始から点灯必須(以降、区間終了まで継続表示すること)
④ 救済機能は搭載可能
⑤ 純増制限はなし
⑥ 入賞sin出玉率は制約なし

なんと、一撃で獲得できる獲得枚数が2400枚にまで制約されてしまったのです。
有利区間も1500ゲームまでという事で、極めて出玉性能に制約が課せられてしまいました。

そんな厳しい6号機時代の幕開けとなりましたが、制約の中でも「リゼロ」などの、短期間で高純増のシステムを搭載したパチスロが登場し多少人気になってきましたが、やはり5号機と比較した時に大きく射幸性が制限された結果、業界の存続が危ぶまれるレベルにまで客離れが進んだことで徐々に緩和が進んでいきます。

下記に具体的に6号機時代において、小数点以下の数字が進むにつれてどの様な変化が起きたのか簡単に紹介させていただきます。

6.1号機における変更点

小数点以下が初めて刻まれた6.1号機の変更点は以下の通りです。

1.ビデオリールの解禁

これにより、液晶での演出リールが復活可能となりました。

2.疑似遊戯の解禁

0ゲーム連やレア役連打などの復活演出が可能となりました。

3.低ベース化の実現

50枚あたりのベース(どれくらいスロットを回せるのかの平均)が低ベースにする事が可能になり、出玉の波を豊富にすることが可能となりました。

6.2号機における変更点

遊戯性能に大きな変化が起きた6.2号機における変更点は以下の通りです。

有利区間ゲーム数の上限が1500ゲームから3000ゲームに変更

これにより、出玉の演出の幅を大きく広げることになりました。
これまでは1500ゲームという極めて短い期間に、救済機能などを用いて、何とか出玉を演出しなければいけなかったのですが、3000ゲームになった事で、これまでよりは出玉演出を豊かにすることができるようになったのです。
これにより、1ゲームあたりの純増が8枚やら9枚にしなくても、最大獲得枚数である2400枚を目指す演出を搭載することが可能になりました。

6.3号機と6.4号機における変更点

ここでは一挙に2つの号機について解説します。
というのも、6.3号機と6.4号機はたった数か月の非常に短い期間であり、変更点もそれほど多くないからです。
主に下記の点について変更されました。

有利区間ランプの報知が任意化

このルールが追加されたことにより、内部的に有利区間に突入しているのかどうかが、分からなくすることも出来るようになり、ゲーム性の幅が広がりました。

6.5号機における変更点

これまで僅かな緩和しか為されなかった6号機時代ですが、ここで大きな変化を迎えます。
6.5号機になると下記の点について変化があり、6号機に突入してからは最も大きな緩和と言われています。

1.有利区間獲得枚数が差枚で2400枚

これまで一撃2400枚が最大獲得枚数だった6号機ですが、6.5号機からは、同一有利区間内であれば「有利区間内で投入されたメダル+2400枚」の獲得が可能になりました。
例えば、有利区間突入後メダル1000枚使用した後にATに突入すると、最大獲得枚数である2400枚+、投入分1000枚の合計3400枚まで獲得が可能ということです。

2.有利区間ゲーム数が4000ゲームに増加

これまで3000ゲームであった有利区間が4000ゲームにまで増加しました。
1.に記載した有利区間獲得枚数が差枚管理となった点と相まって、一撃でより多くの出玉を獲得できる演出が可能となったのです。

3.コンプリート機能の搭載

1日の最大獲得枚数が19000枚に到達すると打ち止めになり、当日の再稼働は不可能となります。

まとめ

パチスロにおける「号機」は、風営法における法律の部分が変更になった際には整数が、業界側による内規が変更になった場合は小数点の部分が変更になると言う点について解説させていただきました。
2024年現在は6.5号機ですが、号機の変更は即、業界の存続に影響しますので、今後もどの様な変化が起きるのか注視していきたいと思います。

<< 戻る

オンラインカジノTips