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パチスロにおける「号機」とは何か

  • パチンコTips

パチスロを打たれた事がある方は、「○号機時代は良かった」、「〇号機の初期は暗黒だった」などの声を一度は聞かれたことがあると思います。
2023年現在、今は6号機と呼ばれる時代ですが、この号機とは一体何を指しているかご存じでしょうか?
この記事では、パチスロにおける「号機」は一体何を指しているのか、大まかな概要と、近年の主な規制内容について解説していきます。

『号機』の意味とは何?風営法との関係性

そもそもパチンコ・パチスロは日本の法律である「風営法」によって、そのあり方を定められています。
「号機」というのは、その法律の中身(施行規則、遊技機規則、解釈)を遵守したパチスロ機ということを指しており、現在は6号機という機種がホールで活躍しています。
昭和23年に風俗営業取締法という法律が制定された後、昭和29年、当時既に社会的にブームを巻き起こしていたパチンコが風俗営業の中身に含まれるようになったことが、現在の風営法とパチンコの関係の原点になります。
その風俗営業取締法は昭和59年に風営法として、内容が大幅に改正されたのですが、その中身の中で「パチスロ」の有り方が定められることとなり、パチスロ1号機はこの頃に誕生しました。
その後、1988年に2号機、1990年に3号機、1992年に4号機、2005年に5号機、2018年に6号機という流れで、遊戯規則変更に伴い、号機の変更が行わせてきたという訳です。
ちなみに5・5号機や6・5号機などの機種は、業界全体で定めた自主規制(内規)に合せて作られたパチスロ機ということになります。

風営法と内規と号機の関係性について

前項で少し触れましたように、1.2.3.4.5.6号機という分類は風営法における施行規則、遊戯規則、解釈の中身に合せて定められます。
それに対して、整数以下の〇.5号機など刻んだ数の号機は、風営法の中身とその時のパチンコシーンの現状に合せてつくられた「内規」と呼ばれる自主ルールに合せて作られたパチスロ機という事になります。
法律というものは、具体的な表現というよりは、大まかな表現がされる事が往々にしてあり、実際に現実と照らし合わせてみると、内容の解釈が難しい場合があります。
その際に規則で縛り切ることができない部分が発生し、法律の隙をついた高い射幸性を持った性能の機種が生産されたりすること等の危険性を規制する為に、日電協(日本電動式遊技機工業協会組合)という、パチスロメーカーの組合が自主的に、行き過ぎた性能の機種ができない様にルールを定めており、それが俗に「内規」と呼ばれるものになります。
つまり、風営法が改正されると4号機から5号機という具合に、整数の部分が変化し、内規が変更されると5号機から5・5号機という様に、小数点以下の数字が変化するということになり、それに合わせて現在の6号機時代まで様々なパチスロ機が登場してきた訳です。この流れが、パチスロの歴史そのものとも言うことができるでしょう。

近年の風営法の規則改正と6号機の登場

近年の風営法の規則改正と6号機の登場
最近に起きた風営法の内容改正は2018年2月に施行された遊技機規則ですが、この変更に合せて作られたのが現在の6号機ということになります。
その大きな規制の一つとして、機械割の上限下限の設定が挙げられます。
これらは出玉試験と深い関わりがありますが、要するに特定のゲーム数における機械割が規定範囲内でなければ不合格、というものです。
上限下限共に変化がありましたが、まず機械割の上限についてですが、5号機の時は400G間の出玉試験中の機械割が300%未満と定められていましたが、6号機では220%まで落とされています。
また機械割の下限設定の規定が細分化されており、400ゲームで33.3%、1600ゲームで40パーセント、6000ゲームで50%と細かく定められています。
上限下限ともに試験中に1度でもオーバーしてしまうと、出玉試験は不合格という事になりますので、自然とこの規則に合せた機種じゃなければ試験に通らず、その機種を世に出すことが出来ないということになります。

また6号機となった際に起きた、最も大きな変化の一つとして、一回のAT、ARTにおける最大獲得枚数が2400枚までと定められた点が挙げられるでしょう。
これにより一気に射幸性が低くなった訳ですが、ただ5・5号機時代に内規で定められた1ゲームあたりの純増枚数が2枚を超えない、という自主規制が解除された為、リゼロに代表される1ゲームあたりの平均純増10枚などの瞬発力のある台をつくる事で、出玉力の抑制というネガティブなポイントから、短時間における瞬発力という点にフォーカスさせた台も登場する事になります。
しかし、この高純増が400ゲームの試験内で発動すると、確実に220%の機械割を越えてしまう訳ですが、試験突破の裏技として、当初の6段階設定の更に下に、「L」という設定を設け、試験中にボーナス、ATが発動しない有り方にした、という噂も流れていますが、真偽のほどは分かりません。

そしてノーマル機における5号機から6号機への大きな変化として、リアルボーナスの最大払い出し枚数が480枚から300枚へと変更されており、5号機時代を盛り上げた「アイムジャグラー」シリーズなどのノーマル機に大きな影響を与えています。

カジノ法案との関係性

近年日本においては、国内に国営カジノを設ける統合型リゾート(IR)整備推進法案(カジノ法案)が2016年12月に制定されました。
この議論の中で、ギャンブル依存の問題について多く取り上げられた訳ですが、その中で国内におけるパチンコ・パチスロというコンテンツへの依存症という点にも触れられました。
法律上、三店方式という仕組みが成り立っている為、パチンコ、パチスロはギャンブルではないとされていますが、実質的にギャンブルとして広く認知されています。
日本国内におけるギャンブル依存症が疑われる人間の数は、先進国と比較しても2倍~5倍の患者数と言われており、その議論の延長上で風営法におけるパチンコ・パチスロの遊戯規制が改正され、パチンコにおいては大きな出玉規制、パチスロにおいては6号機時代へと移行したとも言われています。

徐々に緩和されつつある6号機

6号機初期においては、2400枚の出玉で有利区間が強制終了となりましたが、2023年6月より6・5号機が登場し、出玉面での規制緩和が行われています。
それは従来の2400枚という枚数の設定に変更はないものの、出玉の解釈が差枚数に変化した点です。
どういう事かというと、あるタイミングでATを引いた時点で、そのATに至るまでにその台に飲み込まれた枚数+2400枚の枚数を獲得できるようになったのです。
例えばそのATを引くまでに3000枚のメダルを投資していたとすると、その時点から一撃で獲得できる枚数は3000枚+2400枚の5400枚ということになる訳です。
また有利区間が3000ゲーム設定でしたが、4000ゲームへと変更があり、より緩やかな出玉性能にする事が可能になり、これによってゲーム性に大きな幅をもたせることが可能となりました。

今後の展望

今後の展望
ここまでお読みいただいてお分かりいただけたかと思いますが、パチンコ・パチスロ共に風営法、内規による規制と緩和を繰り返してきた歴史を持っています。
現時点でパチンコの方がかなり射幸性が高い機種が多く、パチスロは6号機以降暗黒の時代と呼ばれている訳ですが、6・5号機から内規の変更により、少しずつ緩和されてきているのが現状です。
今話題のスマスロも一撃万枚の報告が複数ありますので、今後更に規制が緩和されることにより、4号機、5号機時代の様に熱いパチスロ時代がまたやってくる事が期待されます。

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