麻雀散歩

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麻雀の初心者・ネットやアプリで遊ぶ人のための点数計算入門マニュアル

  • 麻雀Beginner

はじめに

麻雀はゲーム開始時に各プレイヤーに25000点の持ち点が与えられ、点数を奪い合うゲームです。
出来上がった役や、ドラと呼ばれるボーナス要素によって点数が変わってくるため、いかに得点が高い役を作るか、安い手でも他のプレイヤーを上がらせないかが重要です。

ただし、麻雀の点数の計算式は複雑なため、完璧に覚えようとするとどうしても時間がかかります。
まずは基礎から覚えるための、入門的な情報をまとめました。

親か子の関係と翻(ハン)と符(フ)を覚えるのが基本になる

親か子か

麻雀は最初に牌を引く親と、その他プレイヤーの子が3人います。
親はあがったときに子の1.5倍の点数が与えられるかわりに、子にツモであがられたときに多くの点数を支払う必要があります。

具体的には、子がツモであがった場合、点数の半分を親が払い、残りの子が1/4ずつを支払います。
親は点数にボーナスを貰える代わりに、他の子がツモであがったときのリスクが高くなるのです。

翻について

翻(ハン)は役とドラに対して与えられるもので、配点が大きくなっているのが特徴です。
ドラは場によって変わるボーナス牌で、ドラを含む役を揃えると翻が加算されます。
符(フ)はあがり方や、面子(メンツ)の揃え方、雀頭(アタマ)、聴牌状態でどの牌を待っていたかで変わります。

麻雀は14枚の牌で役を作っていきますが、役ごとに与えられる翻の数が異なり、複数の役が含まれている場合や、ドラを含む牌で上がった場合は翻数が増えていきます。
符はどちらかとボーナス要素に近いものがあり、自力で牌を揃えてロンで上がったり、揃えるのが難しい面子を作ったりしていくと符の数が増える仕組みです。
具体的な計算式は子の場合は符×4×2の翻数乗、親は符×6×2の翻数乗になります。

翻が増えると2乗、3乗とどんどん数字が増えるため、数千点、場合によっては万を超える点数が出ることがあるのです。
また、計算が複雑にならないように、点数計算時に符の下1桁は切り上げる、計算結果で下2桁が出た場合は切り上げて100点単位で計算するようになっています。
ネット麻雀やアプリでは自動で計算されるため、まずはどのような役、牌の揃え方で翻や符が増えるかを覚えていくのがおすすめです。

翻が増えると高めの役になる

翻が増えると高めの役になる
また、手牌で複数の役と符が揃い、合計が8000点以上になった場合は端数を切り捨てる満貫(マンガン)、12000点の跳満(ハネマン)、16000点の倍満(バイマン)、24000点の3倍満(サンバイマン)、32000点の数え役満(カゾエヤクマン)になる場合があります。
これとは別に特殊な役で親は48000点、子は32000点になる役満(ヤクマン)があり、役満が出ると点数がマイナスになるプレイヤーが出て、その時点でゲームが終了する場合があるのもポイントです。
リアルの麻雀では点数棒を使って点数を記録しつつ、ゲーム終了時にそれぞれの合計点を計算して最終的な順位が決まります。

翻の数え方はどの役がどの翻数を与えられることか知ることから
翻は役ごとに1翻から6翻まで与えられる翻数が異なり、複数の役が揃った場合はさらに点数を伸ばすことが出来ます。
一番わかりやすいのが、一度も鳴かずにツモをした時の門前清自摸和(メンゼンチーツモホー)で、略してメンゼンツモ、単純にツモと呼ばれます。
ポンやチーなど鳴かずに自分が引いた牌だけで完成させられる役で、1翻が与えられるため狙う人が多いのが特徴です。
鳴かずにロンをした場合でも門前ロンとして10符が与えられます。

また、立直(リーチ)をして上がった場合も1翻が与えられ、立直から自分の手順まで1順以内に上がった場合は一発(イッパツ)という1翻が貰えます。
ポンやチー、カンなど途中で鳴かれると成立しなくなりますが、ツモであれ、ロンであれ高得点を狙いやすくなるのです。
ただし、立直をしてしまうと捨て牌が固定されること、今までの捨て牌からどんな役を狙っているかわかりやすくなってしまうというデメリットもあります。
他にも白(ハク)、發(ハツ)、中(チュン)の三元牌、自分が座っている場に該当する東西南北(トンナンシャーペー)の自風牌(ジカゼハイ)、東場南場など場で決まる場風牌(バカゼハイ)の刻子(コーツ)、槓子(カンツ)を作った場合も1翻貰えます。
最大の6翻が貰えるのが、雀頭と四組の面子構成全ての組み合わせを萬子(マンズ)、筒子(ピンズ)、索子(ソーズ)で揃えた清一色(チンイーソー)です。
ポンやチーなどで鳴いた場合は5翻に下がるものの、かなり得点が高くなります。

揃えやすい役を狙って早めに上がるのか、翻や符が増えるように調整するのか、最初から大きな翻を与えられる役を狙うのか、最初に配られた手牌を見つつ考えることになります。
概ね揃えるのが難しい役ほど与えられる翻の数も増えますが、一部非常に低い確率でしか出せないにも関わらず翻数が低い役が存在するのもポイントです。
また、ドラはあがったときに、該当する牌が1枚あれば1翻、2枚あれば2翻と増えていきます。

符で加点を狙いに行くのも重要になってくる

符は面子や聴牌時の待ちの状態で与えられるものです。
基本的に成立させるのが難しいものほど与えられる符が大きいのは翻と同じです。
まず、あがると必ず貰えるのが副底(フーテイ)で、20符を貰うことができます。
鳴いてのロンの場合符はつかず、鳴いてツモで上がった場合は2符、鳴かずにロンで上がった場合は10符が与えられます。
鳴けばそれだけ自分の欲しい牌を引きやすくなりますが、あがったときの点数は下がる場合が多いのです。

面子は、順子(ジュンツ)では符が付かず、刻子の状態によって与えられる符が変わってきます。
一と九が刻まれた字牌は老頭牌(ロートーハイ)、日本では一九字牌(イチクジハイ)と呼び、二から八までの字牌を中張牌(チュンチャンパイ)と呼びます。
ポンで表に出た中張牌は2符、一九字牌は4符、ポンを使わずに作った中張牌は4符、一九字牌は8符などそれぞれ割り当てが異なります。

槓子(カンツ)の場合も、鳴いた中張牌は8符、鳴いた一九字牌は16符、鳴かずに使った中張牌は16符、鳴かずに作った一九字牌は32符です。
他にも役牌が頭だと2符、後1牌で上がれるという状態で1種しかあがれる牌がないという場合は単騎待ちで2符が追加されるなどあがりかたでも符が追加されます。
そして重要なのが、符は下1桁を切り上げて計算することです。
下一桁まで計算してしまうと計算が難しくなるため、少しでもシンプルに計算できるようにしているのです。

オーソドックスな計算法以外にローカルルール等が加わることもある

ローカルルール等が加わることもある
今まで解説してきたのは、オーソドックスな点数の計算方法です。
麻雀に不慣れな頃は役の翻や符の数字を確認しつつ、早見表を使って点数を出すのが一般的です。
他のベテランの人が点数計算を行ってくれる場合もあります。

もちろん、ネット麻雀やアプリでは自動で点数を計算してくれるため、加点要素が高い牌を狙うなど戦術だけに集中できます。
一方で、リアルの麻雀ではローカルルールや時代の変遷があり、端数を切り上げではなく四捨五入で計算する場合や、あがっただけで2翻追加するルールが採用されていた時代もありました。
現代麻雀ではあがっただけで2翻追加するルールは省略されることが多い他、プロリーグではみなし満貫といって満貫に近い点数が出た場合は8000点とする場合があるなど、場によって計算が若干変わってくるのです。
近年は符の計算を簡略化したルールの採用も広がっていて、より気軽に遊べるようになっており、時代に合わせて進化しているのです。

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