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プロ麻雀Mリーグについて:M.LEAGUE(Mリーグ)とはどんなリーグなのか?

  • 麻雀ゲーム

プロスポーツの世界には様々なリーグがあります。
日本の場合、古くはサッカーのJリーグを始め、現代ではバスケットボールのBリーグ、バレーボールのVリーグ、卓球のTリーグなど多くのリーグが設立されリーグ戦を展開しています。

実は同じプロであるプロ麻雀にもリーグ戦があり、Mリーグと呼ばれていることは意外に知られていません。
そこで今回は、Mリーグについてどのようなリーグなのかを紹介しましょう。

Mリーグについて

Mリーグについて
Mリーグは、2018年に誕生したプロ麻雀のチーム対抗戦リーグのことです。

麻雀をプロスポーツの一つとして認知してもらうことを目的に、AbemaTVで有名なサイバーエージェント社長の藤田晋をチェアマンに迎えて発足しました。
顧問としてJリーグ初代チェアマンの川淵三郎を据えるなど、本格的な麻雀のプロリーグ化を目指した団体です。

麻雀の持つネガティブなイメージを払しょくすることも役割として挙げられ、所属選手(雀士)に最低年俸として400万円を保証する代わりに賭博行為への関与を固く禁止していることも特徴です。
この禁止宣言は、ゼロギャンブル宣言と呼ばれています。

もともとMリーグは、先ほども触れたように多くの人々が健全な麻雀を楽しめる環境づくりを理念の1つとしていますが、その実現の一環として行っているのがゼロギャンブル宣言です。
Mリーグでは発足当初からすでに「違法賭博との決別(ゼロギャンブル宣言)」を掲げた活動を行っています。
実際、麻雀と言えばギャンブル、イカサマ、こわもての男性の娯楽といった負のイメージがあるのも事実です。
Mリーグではそれを払拭するとともに、オリンピックの正式種目化を目指す上でも欠かせない宣言として、ゼロギャンブル宣言は重要な意味合いを持っています。

また、参加チームの拡大を目標に高額な賞金(優勝5,000万円、2位2,000万円、3位1,000万円)を設定していることも特徴です。
実際、大和証券や朝日新聞、日清食品など大手企業からも協賛を受けており、参加チームにも十分な報酬が得られるようになっています。

次に参加チームを見ていきましょう。

参加チーム一覧(カッコ内は読み方とオーナー企業)

1・赤坂ドリブンズ(博報堂DYメディアパートナーズ)
2・EX風林火山(テレビ朝日)
3・KONAMI麻雀格闘倶楽部(コナミマージャンファイトクラブ、コナミアミューズメント)
4・渋谷ABEMAS(しぶやアメバズ、サイバーエージェント)
5・セガサミーフェニックス(セガサミー)
6・TEAM RAIDEN/雷電(チームらいでん、電通)
7・KADOKAWAサクラナイツ(カドカワサクラナイツ、KADOKAWA)
8・BEAST Japanext(ビーストジャパネスクスト、ジャパネットブロードキャスティング)

他のプロリーグと異なり、全て在京のチームです。
これは全ての試合会場(対局会場)が東京の港区(日の出駅そば)に設けられる専用スタジオ「Mリーグスタジオ」で行われるからです。
なお、「1チーム4名構成」「男女混合」という原則でチームが構成されているのも特徴として挙げられます。

Mリーグについて:選手もハイレベル

Mリーグに参加する選手は、いずれもハイレベルの選手ばかりです。
具体的には、次のプロ団体に所属している実力派のプロ雀士をドラフト会議で指名するという形式を取っています。

・最高位戦日本プロ麻雀協会(最高位戦)
・日本プロ麻雀連盟(連盟)
・日本プロ麻雀協会(協会)
・麻将連合-μ-(麻将連合)
・RMU(リアル麻雀ユニット)

伝統的な組織から新興の実力派団体まで様々ですが、いずれの団体もプロ雀士として活躍するには相当な実力が求められています。
その中からえりすぐりの雀士たちが活躍することから、Mリーグでもハイレベルな麻雀を観戦できるのが特徴です。

一般麻雀と別物?Mリーグのルール

リーグ戦という以外にもMリーグはルール面で一般的なプロ麻雀と大きく異なります。
その大きな違いといえるのが次の4つの点で、一般的なプロ麻雀よりもさらに透明性や分かりやすさでインパクトがあります。

審判を起用

審判を起用
Mリーグルール最大の違いは、一般的な麻雀とは異なり審判制が採用されていることです。

審判は、一般社団法人Mリーグ機構の認定者のみが務めるルールで、対局を公平かつスムーズに進める役目があり、第三者の目で透明性のあるゲーム進行を可能としています。
審判は対局における最終決定者としても重要な役割を果たしてもいます。
麻雀の対局中に起こった疑義に対する裁定をはじめ、対局の中断や再開、さらに終了の権限を持っており、Mリーガーは選手審判の決定に必ず従わなければなりません。

赤牌/一発/裏ドラ

赤牌・一発・裏ドラの採用も一般的な麻雀と異なるルールです。

まず、赤牌とは、赤く塗られている牌(5萬や5筒、5索)を指し、一般ルールではドラ(アガリの点数が高くなる特殊な牌)として認められていませんが、Mリーグではドラとして扱われます。
一発は、 リーチ後に1巡以内でアガる行為を言い、1翻(役がついて得点が2倍になること。)が加算されるルールです。

裏ドラは、ドラ扱いが増えるルールを言います。
ドラ牌の下の牌を利用してリーチでアガった際に持っていると、これもドラ扱いになるというものです。
このように加算される要素が増えることで、偶発的な要素が増し、ドラマティックな逆転勝利といった事が起こります。

トビなし

トビなしもMリーグのルールです。
これはトビ(強制終了)となることがないルールを意味し、持ち点0点以下のプレイヤーが出た際に、対局が強制終了するトビをなくすことで最後まで続くルールを言います。
これによって土壇場での大逆転が起こるケースも少なくありません。

チョンボの厳罰化

チョンボとは、ルール違反や間違いを起こす行為です。
もともとプロであるMリーガーがそのようなことをするケースはありませんが、わざと行って流れを変えるようなことをするプロ雀士がいるのも事実です。
Mリーグでは正確なプレイを行う意味で次の行為をした場合、20ポイントの減算が定められています。

・競技の継続を不可能にする行為
・点棒の授受が終わらないうちに山を崩す行為
・不正なアガリ宣言や手牌の公開 など

スタート時点での持ち点は25ポイントなので、故意でなくとも行ってしまうと大変な痛手となります。

このように偶発性と透明性、そして正確なプレイを披露するのがMリーグのルールの特徴です。

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