麻雀散歩

一昔前迄と異なり昨今は広く市民権を得た麻雀
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麻雀がオリンピック競技に?!競技麻雀の世界と楽しみ方・歴史

  • 麻雀ゲーム

麻雀を賭けや娯楽の対象ではなく、知的なゲーム、スポーツとしてとらえたのが競技麻雀です。
日本で先行する分野としては将棋や囲碁が挙げられますが、世界的にはチェスなどの知略を尽くすゲームがマインドスポーツとして認められつつあります。

近年はeスポーツとしてデジタルゲームも競技として認められるようになりましたが、麻雀も2018年になってプロリーグが誕生し、盛り上がりを見せている状態です。
自分で競技の世界に飛び込むだけでなく、プロリーグを観戦して楽しめるのも競技麻雀の特徴で、認知度が高まっているのです。

ギャンブル性を排除し純粋なスポーツととらえるのが競技麻雀

純粋なスポーツととらえるのが競技麻雀
競技麻雀は賭け要素を廃止し、純粋な競技・スポーツとして実力を競うのが特徴です。
その歴史は古く、1929年にはアマチュア団体である日本麻雀連盟が発足、ノーレートでの競技麻雀が始まったと言われています。

競技麻雀は一発や裏ドラなどの運に頼る偶然役を採用しないケースがあり、ノーテン罰符がないなど一般的な麻雀とルールが異なります。
細かなルールは時代によって変遷していくことになり、純粋な実力を競えるのが魅力である一方で、一般的な麻雀とのルールの乖離が激しく、一般の人が馴染み辛いという問題も抱えるようになっていきました。
歴史を重ねる中で様々な競技麻雀団体が生まれ、より一般的な麻雀に近いルールに改定してわかりやすさを重視する団体や、ルールを厳しくすることで競技性を高める団体などが現れることがあります。
現在競技麻雀はプロ団体、アマチュア団体双方があり、それぞれに技術を競い、高めあっている状態です。

特に近年はプロのチーム対抗戦である麻雀リーグ、Mリーグが発足し、その様子がネット媒体などで配信され、一部対局は専用のパブリックビューイングで観戦することも出来るなど盛り上がりを見せています。
リーグ優勝者には5000万円、準優勝2000万円、三位1000万円など賞金がある他、Mリーグ選手は最低400万円の年棒が保証されるなど賞金の規模としても注目されているのが特徴です。
自分でMリーグ選手を目指すような競技志向のプレイヤー、自分の趣味の範囲で競技を楽しむプレイヤー、実力者がぶつかり合う姿を見たい麻雀ファンなど、様々な層を巻き込む状態になっているのです。

オリンピック競技への申請によって競技麻雀に注目が集まる

競技麻雀は麻雀愛好家などが知っていても、一般の認知度は低いものでした。
かつては「月刊プロ麻雀」という雑誌も発行されていましたが、2005年11月に休刊し、活字主体の専門誌などはない状態になっています。

競技麻雀が麻雀ファンを越えて注目されるようになったのは、2022年開催の北京冬季オリンピック開催に向け、国際マインドスポーツ協会(IMSA)が国際オリンピック委員会(IOC)に麻雀を競技として申請を行ってからです。

麻雀発祥の国の中国でオリンピック競技として採用されれば、麻雀文化が浸透した日本も有力な選手陣を送り込めることになります。
そのため、日本でも競技麻雀を活性化させ、技術を磨く目的で2018年7月に競技麻雀のプロリーグ「Mリーグ」を発足させることになったのです。

2022年の北京冬季オリンピックでは競技として採用されなかったものの、競技としての文化や歴史を重ね、知名度が高まれば国際競技として発展する余地は残されています。
日本国内でもMリーグの発足と、ネット媒体などを経由した配信から競技麻雀に対する関心は高まっています。
Mリーグはプロ同士の真剣勝負や高度な駆け引きを見ること出来るだけでなく、大きな賞金がかかり、様々なスポンサーも存在するのもポイントです。
宣伝広告なども行われていることから、既存の麻雀ファンを越えて認知されるようになっています。

競技麻雀を楽しむ方法

競技麻雀が行われる場はMリーグだけではなく、アマチュア団体、プロ団体の複数が存在します。
法人格を取得している団体、そうでない団体など違いもあり、観戦するのと自分で参加するのではハードルも変わってきます。
当然、アマチュア団体であれば参加のハードルは低くなり、比較的気軽に楽しめるのが魅力です。

注意点は団体によって競技としてのルールが異なること、支部がどこにあるかなど規模感が異なることです。
段位の設定や昇格基準、大会などが開かれる頻度も異なるため、大会で活躍をしたいなどの目標があれば団体選びから行うことが重要になってきます。
日本で最も歴史が長い日本麻雀連盟は、現在もアマチュア団体として活動を継続しています。
他にも国際公式ルールを採用し、海外にも積極的に選手を派遣している日本麻将体育協会なども存在します。

プロ団体に所属するためには、各団体が定める試験などを突破し、資格を取得する必要があることに注意が必要です。
当然プロになるハードルは高く、一般的には試験の合格率は20~30%前後と言われています。
この合格率は年度によって異なり、団体や資格の等級や範囲によっても異なる点に注意が必要です。
同じプロ、同じ団体に所属していても、持っている資格によって参加できる大会などに差が生まれるからです。
年齢制限が設けられている団体も多く、18歳未満である場合、現役の高校生である場合は試験自体が受けられないのが一般的です。

競技麻雀はプロだけの世界ではない

競技麻雀はプロだけの世界ではない
競技麻雀の歴史は古く、アマチュア団体の発足から出発しています。
近年はプロリーグなどの発足で注目を集めていますが、アマチュアが楽しむ場もあるのです。
プロ団体とアマチュア団体の違い、公式のルールの違いによって活躍の場は異なり、何を目指すかで所属すべき場所も変わってきます。

一方で、プロリーグは大きなお金が動くため、選手の注目度が高いのも事実です。
ただプロリーグやアマチュア大会の観戦を楽しむといったスタイルも存在するため、関わり方も人それぞれとなっています。

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