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【麻雀団体紹介】最高位戦日本プロ麻雀協会について

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日本における麻雀の歴史は明治42年までに遡ります。
名川彦作という人物によって、麻雀牌が日本に持ち込まれた事が最初のきっかけと言われており、最初は名川が勤めている学校の生徒に紹介するところから、麻雀への認知が広まっていきました。

大正時代に入り、徐々に上流階級や文人の間に広まる事で、そのゲーム性の秀逸性、面白さが日本全国に拡大していき、今では老若男女関係なく、そのプレイ人口は拡大し続けています。
更にそれだけではなく、現在は多くのプロの雀士が存在しており、麻雀のメディア露出の増加から、麻雀の社会的な地位も向上してきています。

この状況を作り出したのが、いくつか存在するプロ麻雀の団体による様々な啓蒙活動によるものと言われています。
その団体の中でも最高位戦日本プロ麻雀協会は強者が集うことで有名な屈指の協会として知られています。
この記事では、最高位戦日本プロ麻雀協会について解説していきます。

最高位戦日本プロ麻雀協会の成り立ち

最高位戦日本プロ麻雀協会の成り立ち
最高位戦日本プロ麻雀協会は、1976年に麻雀専門誌である「近代麻雀」が麻雀をプロ化すべく創設されたタイトル戦がきっかけで設立されています。

麻雀の世界は運が傾けば、弱者が強者を打ち倒す可能性が十分にあり得る世界ですが、この協会は1年間という長期間開催されるリーグ戦の結果を通して、真の強者を決定し、最も優秀な成績を納めた雀士に「最高位」を与えるという特徴を持っています。

しかし、「近代麻雀」が編集方針の変更などの理由から、最高位戦の主催と運営を打ち切ったことがきっかけとなり、1985年の第10期より団体名を「日本麻雀最高位:として参加選手による自主運営という形で開催されるようになったことが、現在の組織の母体になっているとされています。

2013年から「一般社団法人最高位戦日本プロ麻雀協会」という団体名で、現在に至るまで活動を続けています。

最高位戦日本プロ麻雀協会の主な所属雀士

ここでは、最高位戦日本プロ麻雀協会における主な所属雀士を紹介しましょう。

1.竹内元太

2024年現在、最高位戦日本プロ麻雀協会における最も優秀な雀士は、第47期、48期最高位決定戦で1位を獲得している竹内元太でしょう。

元々はゲームセンターの麻雀ゲームにハマり、その世界では相当の強者だった様ですが、モンド麻雀プロリーグの様子を見て自分の方が強いと思い、最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストを受けた所、見事合格して
2013年プロ入りを果たしたという異色の雀士です。

プロ入り後2年間は思うように勝ち星を上げることが出来ずに下位リーグを彷徨っていましたが、第39期後期の特別昇格リーグでB2リーグに昇格したことが転機となり、その後は順調にA1リーグまで昇級を果たし、2022年、麻将連合の公式タイトル「第24回BIG1カップ」で優勝を収め、初タイトルを獲得しています。

元々は新人時代から一目置かれる麻雀センスをベースに、コミュニケーション能力に長けており、色々な雀士に話を引き出す中で知識を吸収、Aリーグに観戦に来てはメモを取るなどの営みを通して、自分のプレイスタイルの弱点を即座に修正し、地力を身に付けていったとされています。

遅刻癖もある様ですが、何故か憎めない性格もその強さの一端であると言われています。

2.園田賢

最高位戦日本プロ麻雀協会の代表的な雀士の一人で、2022年における第47期の最高位決定戦においては準優勝を獲得する程の腕前です。
元々は東京大学への進学を目指している浪人中に麻雀に出会い、雀荘でのバイトをする所から彼の経歴はスタートしています。
結局、慶応義塾大学へ進学した後、麻雀が原因で留年するという、絵にかいたような事態に陥りながらも、なんとか慶応義塾大学環境情報学部を卒業しました。

有名なエピソードとして、就職活動を進める上で、面接でのアピール材料を得る為に、最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストを受験して見事合格。
その結果、内定していた就職先を辞退した後に、雀士として大会に出場したり、やっぱり就職して仕事を覚える為に1年間休会したり、結婚離婚を繰り返す中で、同協会におけるリーグを駆けあがり、2017年には最高位戦で初の準優勝を果たしています。

その後も、2017.18年と開催された麻雀駅伝に出場し、チームとして準優勝、優勝を収めたり、2018年よりはMリーグにおける赤坂ドリブンズにも所属し、2018年ファイナルシリーズでは初代王者の座も勝ち取る猛者として知られています。

プレイスタイルとしては、王道のリーチ、ブラフの仕掛けが非常に上手く、状況に応じた手の変え方が絶妙で、「卓上の魔術師」、「魔法使い」という異名も持っています。

3.坂本大志

2006年から最高位戦日本プロ麻雀協会の第31期前期会員としてプロ雀士になった人物です。
入会直後から、優駿杯、野口賞などのタイトル戦で上位の成績を収めるなど、早くも頭角を顕すと共に、2009年には第4期の最高位戦Classicにおいて優勝を収め、同協会の代表的な雀士として名を連ねるようになりました。

2018年には麻雀駅伝に出場し、団体優勝に貢献しています。
2019年においてAリーグ戦で2位を獲得することで、プロ歴14年目にして最高位決定戦に出場し、見事初タイトルを獲得しています。

決して天才と言われる部類の雀士ではないですが、その練習量の多さに裏打ちされた実力から、雀士として着々とキャリアを積み上げてきており、周囲からは「努力の人」などと評されています。
プレイスタイルとしては場の状況の読みに長けており、門前型の雀風と言われています。

女流最高位決定戦

女流最高位決定戦
最高位戦日本プロ麻雀協会には、女流のリーグも存在しています。
その名も「女流最高位決定戦」ですが、2001年に創設され、基本的には最高位戦リーグと同じルールで行われています。

前年の実績から全出場選手をA・B・Cリーグに区分けした後に、リーグ戦を行い年間通して競います。
各プレーオフを勝ち抜いた上位3名、そして前女流最高位で2日間8回戦の決定戦を行った後、最も優秀な成績を収めた勝者は、女流最高位という栄誉を得ることができるのです。

有名な雀士としては、西嶋千春、大平亜季が挙げられ、この10年間の代表的な女流雀士として名を馳せていましたが、直近の女流最高位決定戦では相川まりえが初タイトルを獲得しており、最高位戦リーグと同じく群雄割拠の時代を呈しています。

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