麻雀散歩

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【麻雀団体紹介】日本プロ麻雀連盟について

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日本プロ麻雀連盟は、日本における最も大きな麻雀団体として知られています。
小島武夫という人物により1981年に結成された団体であり、当時は麻雀団体というと、今のような大規模なものは存在せず、極めて小規模な団体が乱立状態であったとの事で、それを一つにまとめあげようとした事が、そもそもの成り立ちと言われています。

「麻雀を囲碁や将棋、その他のスポーツのような地位に押し上げ、麻雀プロ全体が将来的に喰っていけるような世界を作り上げる」
という、崇高かつ情熱的な意識の元に作り上げられ、その大きな理念に共感した人間によって形成されています。
現在でもその理念は継承されており、荒正義、二階堂姉妹などの有名雀士をはじめとする、多くの雀士が所属、活動していますが、その人数は2024年現在の麻雀団体の中でも最も多いと言われています。

設立当初の苦難から現在へ

設立当初の苦難から現在へ
設立年の1981年の前年、麻雀業界にとある大きな事件が起きていました。
その名も「最高位戦八百長疑惑事件」言われるもので、最高位戦という崇高な場において八百長が行われたという、極めて許しがたい業界を揺るがす事態となっていました。
しかもこの日本プロ麻雀連盟がその事件の翌年の結成というタイミングだったことから、
「この八百長と関係があるのでは?」
などと、散々揶揄されながらの設立となったことや、雑誌「近代麻雀」との争いの勃発、設立から10年程度続いていた資金不足等、様々な変遷を経て、今は日本を代表する麻雀団体にまで大きくなっています。

近年においても苦難は存在しており、例えば2006年に、当時同連盟における代表的なプロ雀士、土田浩翔、多井隆晴ら、他多数が脱会して、日本麻雀機構へ移籍するなどの出来事も起きています。
ただしこの時は、当時ゲームセンターで流行していた「麻雀格闘倶楽部」とのタイアップ関係が実を結び、残った若手のプロ雀士が伸びてきたことで連盟を維持することができました。
度々苦難が起きるも、乗り越えながら着実に勢力を伸ばしている点は日本プロ麻雀連盟の大きな特徴と言えるでしょう。

主な所属雀士

主な所属雀士
ここからは日本プロ麻雀連盟に所属する主な雀士を紹介させていただきます。
(2024年2月現在)

1.佐々木寿人(第40期における鳳凰位)

日本プロ麻雀連盟へは2006年からの入会で、本格的にプロ雀士としてのキャリアをスタートさせます。
アマチュア時代は「フリーで1000万貯めた男」という異名をとる程、麻雀が強かったことで知られており、雑誌「近代麻雀ゴールド」で、佐々木をモチーフにした「真剣師‐フリーで1000万貯めた男」という漫画がスタートしたりと、業界内ではそれなりに知名度は高かった様です。

プロ後はキャリアを積みながらスタイルの変更などを行う中で、2016年には鳳凰戦A2リーグから鳳凰戦B1リーグへ降格すると言う辛酸も舐めた経験を持ちます。

ただ、自らのスタイルを再構築する中で、翌年2017年には見事A2リーグに復帰を果たしています。
復帰年である2017年3月には、同連盟が開催する「麻雀グランプリMAX」にて優勝を果たしたり、2018年のMリーグに置いて、KONAMI麻雀格闘倶楽部からドラフト1位指名を受け、初代のMリーガーにも選抜される栄光も手にしています。

2019年には鳳凰位戦A2リーグで優勝を果たした後、A1リーグへ昇格を決めています。
2020年には第37期の鳳凰位を獲得し、その実力を内外に知らしめました。
ディフェンディングチャンピオンとして2021年の鳳凰位決定戦では、Mリーガーである藤崎智、沢崎誠、勝又健志という強敵を倒して、鳳凰位3連覇という偉業を達成した、一流の雀士の1人として知られています。

2.藤崎 智

攻守ともに隙のないプレースタイルで知られていますが、結構な割合で高打点のヤミテンを使用することから「忍者」と称する人も多いようです。
堅実で正統派のスタイルは多くの雀士に影響を与えており、藤崎のプレースタイルを参考にしている雀士も多いと聞きます。
ちなみに、前項の佐々木寿人は高校の後輩にあたり、その関係からなのか、佐々木からは「おっさん」と呼ばれていることも、割と知られている事実です。
第30期と、36期の鳳凰位を獲得しており、日本プロ麻雀連盟における代表的な雀士として知られています。

3.HIRO柴田

2001年に日本プロ麻雀連盟の第17期生としてプロ雀士としてのキャリアをスタートさせています。
順調にキャリアを積み上げる中で、2008年には同団体のA1リーグに昇格を果たしており、頭角を顕し始めていましたが、不振が続き2015年には一度A2リーグに降格しています。
ただ翌年の2016年には見事1年でA1リーグへの復帰を果たしており、39期の鳳凰位を獲得して、無冠を返上し、その実力を内外に示しました。
今では日本プロ麻雀連盟におけるトッププレイヤーの1人と言っても過言ではありません。

4.勝又健志

2000年に早稲田大学在学中に日本プロ麻雀連盟17期生として正式にプロ雀士としての活動をスタートしています。
デビューから約6年間でA2リーグへの昇格を果たし、2011年第2回麻雀グランプリMAXにて優勝しタイトルを獲得、そして2014年には念願であったA1リーグへと昇格を果たすと共に、鳳凰戦決勝まで進出していきました。
実はこの際の鳳凰戦決勝では、正に大敗の一言で完膚なきまでに叩きのめされる結果となりました。

その結果、副業であった塾講師を完全にやめ、麻雀に専念することを決意すると、早くもその翌年である2015年は鳳凰戦に出場し、前田直哉、瀬戸熊直樹、古川孝次という歴代の鳳凰位タイトルホルダーと対峙し見事撃破して、勝又自身が鳳凰位を獲得しました。
2023年の鳳凰位決定戦においても3位を獲得しており、確かな実力者として知られております。

5.前原雄大

日本プロ麻雀連盟の第1期生として1981年に連盟に入会。
実は第1期生は100名ほど当初はいた様ですが、結局残ったのは前原雄大のみだったという事です。

幼少期に読んだ「近代麻雀」の雑誌を読んで競技麻雀に関心を持ったことがきっかけで、現在も麻雀と縁があるとの事。
1995年は初の鳳凰位を獲得し、それから十段位を3連覇、5度目の連覇を達成し、永世十段位という栄誉を同連盟から送られるほどの猛者です。
2008年には2度目の鳳凰位の獲得、そして2018年には62才にして鳳凰位を獲得している、歴戦の強者であり、日本プロ麻雀連盟を代表する名雀士であると言えます。

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