どうも、一色だ。
月の初めの記事は「攻略法検証シリーズ」。
これまでマーチンゲール法、パーレー法、ココモ法など有名なものを検証したため、今月はどんな検証をしようかと思っていると…
読者の方からリクエストが届いた。ありがとうございます。
「フィボナッチ数列法が簡単そうに見えて、いざやるといくら賭ければよいのか分からなかったので、検証お願いいたします」
なるほど。フィボナッチ数列法か…
当サイトでは説明していないベッティングシステムなので、詳しく説明していこう。
まず、「フィボナッチ数列」をご存知だろうか? これは、「前の数字とその前の数字を合わせた数」が次の数字になる数列のことだ。
例えば、1個目の数字が「1」、2個目が「1」の場合、3個目の数字は「2」になる。4個目は1+2=3、5個目は2+3=5、という具合だ。
フィボナッチ数列を図解で見てみよう。
図の通り『1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55 …』と続くが、この最初の「1」がスタートのベットになる。
そして、『フィボナッチ法』には2通りのパターンがある。
つまり、前者のパターンであれば勝つたびにベット額が増えていき、その分利益も増えていく(緩いパーレー法に近い)。
後者のパターンは負けるたびにベット額が増えていくので、ディフェンス力が高い(緩いマーチンに近い)。
正直俺もあまり使ってこなかった攻略法なので、これを見た時の第一印象は…
「いや、勝った時一択じゃね?」
であった。
というのも前者の場合のメリットは、「大きく連勝した後、負けてもある程度の利益が残る」という点。負けると全てを失うパーレーと違い、ある程度保証されている。
そういう意味では、後者のデメリットは「大きく負けると取り戻すのが難しい」ことにある。
勝利しても最初のベット額しか利益を積めないのに、大連敗すると大幅な損失を喰らうわけだから、あんまり意味のない攻略法では… そんな第一印象だった。
しかしこれは攻略法検証。どちらもやってみよう。
【検証開始】
今回の実戦カジノはベラジョンカジノ。スタート金額は$200である。
今回は日本語を話すディーラーがゲームを進める「花路野三丁目」のスピードバカラで検証する。良い意味でとてもほのぼのとしていて平和なテーブルだ。逆に言えばここで50,000ドルの勝負をするプレイヤーはいないだろう。
しかしこのディーラーはどこでディール経験を積んだのだろうか? ディーラー養成学校とか? 詳細をご存知の方がいらっしゃるなら、こっそりコメント欄で教えてください。
最初のベット額は「10ドル」から始めることととする。
10ドルの場合の推移は最初に挙げた上の数列に「0」をつけるとわかりやすい。
幸先よくプレイヤーが2連勝。次の数列は「20」なので…
20ドルをベットする。
負けてしまったらベット額を10ドルに戻す。手順さえ間違えなければ簡単な部類だろう。
…しかし、少しばかり実践してみた結果ある気付きを得る。
このシステムベット、とっても利益を出しにくい!
1勝目で10ドル、2勝目でも10ドルの利益が出るが、3戦目は20ドルをベットするため、3回目で負けた場合は利益が出ないのだ。
3連勝して初めてプラスになる。
だから勝勝負勝勝負のようなニコイチだと、1ドルもプラスにはならない。
また、2連敗すると取り戻す手段がないため、1敗ごとに必ず10ドルの損失が発生する。
「利益には3連勝が必要、損失は2連敗から」という歪な構造なので、苦戦を強いられた。
しかし、逆を言えば3連勝以上の利益は加速度的に増えていく。3連勝で40ドルを獲得…
4連勝で60ドルを獲得。
いつの間にかディーラーが代わっている5戦目、50ドルをベット…
これは負け。しかし50ドル負けてもなお一連の勝負で20ドルの利益を確保だ。
するとまた4連勝。
もし真ん中のバンカー勝利もプレイヤーに軍配が上がっていれば9連勝となり、760ドルの利益を手にする。10戦目で負けたとしても210ドル残る。
これこそフィボナッチ法の利点といえよう。
4連勝後のゲームを外し、次のゲームも外したところで200ドルに戻ったためここで一旦実践を終了する。
結果をまとめた表を見てみよう。
回数 | 開始時 | ベット額 | 勝敗 | 終了時 |
---|---|---|---|---|
1 | $200 | $10 | 勝 | $210 |
2 | $210 | $10 | 勝 | $220 |
3 | $220 | $20 | 負 | $200 |
4 | $200 | $10 | 勝 | $210 |
5 | $210 | $10 | 勝 | $220 |
6 | $220 | $20 | 負 | $200 |
7 | $200 | $10 | 勝 | $210 |
8 | $210 | $10 | 負 | $200 |
9 | $200 | $10 | 勝 | $210 |
10 | $210 | $10 | 勝 | $220 |
11 | $220 | $20 | 負 | $200 |
12 | $200 | $10 | 負 | $190 |
13 | $190 | $10 | タイ | $190 |
14 | $190 | $10 | 勝 | $200 |
15 | $200 | $10 | 勝 | $210 |
16 | $210 | $20 | 負 | $190 |
17 | $190 | $10 | 負 | $180 |
18 | $180 | $10 | 負 | $170 |
19 | $170 | $10 | 勝 | $180 |
20 | $180 | $10 | 勝 | $190 |
21 | $190 | $20 | 負 | $170 |
22 | $170 | $10 | タイ | $170 |
23 | $170 | $10 | 勝 | $180 |
24 | $180 | $10 | 勝 | $190 |
25 | $190 | $20 | 勝 | $210 |
26 | $210 | $30 | 勝 | $240 |
27 | $240 | $50 | 負 | $190 |
28 | $190 | $10 | 勝 | $200 |
29 | $200 | $10 | 勝 | $210 |
30 | $210 | $20 | 勝 | $230 |
31 | $230 | $30 | 勝 | $260 |
32 | $260 | $50 | 負 | $210 |
33 | $210 | $10 | 負 | $200 |
19勝12敗とかなり強かったにもかかわらず、結果は±0ドル…
これではフラットベットの方がよっぽど良い(というより、ある意味でフラットベットは最強だ。最弱でもあるが)
2連勝で利益が取れないのは結構キツい… ということで、次は敗北時にベット額を増やしてみよう。
同じくバカラで勝負する。プレイヤーに10ドルをベット…
幸先よく2連勝を収めた後、バンカーの猛攻が始まったことで数列が進み始める。
数列の進捗開始後3戦目、20ドルベットを外し3連敗。
次戦の30ドルを外し4連敗。
50ドルベットを外し5連敗。これで残高は100ドルに!
続いて80ドルベット。
ここを外すと次がベットできないため検証は失敗となる。頼む…
なんとかナチュラル9を決め勝利。160ドルをゲットした。
ここで一連の損失を計算すると…
勝利:80ドル
敗北:10ドル+10ドル+20ドル+30ドル+50ドル=120ドル
ということで-40ドルのマイナス。
5連敗しても-40ドルで済んでいるのはメリットか?
そして嬉しいことに、このベット方法では2連勝から利益が出る!
ベット額は変わらないので10ドルフラットの利益になるが、それでもかなり嬉しい。
そして3連敗する前に勝てば損失は出ない。
「利益は2連勝から、損失は3連敗から」になるため利益の出るタイミングがそこそこ多い。
そして、5連敗のあとは大したドラマもなく残高が回復し…
本来20ドルベットの所を間違って10ドルベットにしてしまい、ちょうど残高が200ドルに。
キリが良いのでここで検証を終了する。
結果をまとめた表を見てみよう。
回数 | 開始時 | ベット額 | 勝敗 | 終了時 |
---|---|---|---|---|
1 | $200 | $10 | 勝 | $210 |
2 | $210 | $10 | 勝 | $220 |
3 | $220 | $10 | 負 | $210 |
4 | $210 | $10 | 負 | $200 |
5 | $200 | $20 | 負 | $180 |
6 | $180 | $30 | 負 | $150 |
7 | $150 | $50 | 負 | $100 |
8 | $100 | $80 | 勝 | $180 |
9 | $180 | $10 | 負 | $170 |
10 | $170 | $10 | 勝 | $180 |
11 | $180 | $10 | 負 | $170 |
12 | $170 | $10 | 勝 | $180 |
13 | $180 | $10 | 勝 | $190 |
14 | $190 | $10 | 負 | $180 |
15 | $180 | $10 | 勝 | $190 |
16 | $190 | $10 | 負 | $180 |
17 | $180 | $10 | 負 | $170 |
18 | $170 | $20 | 勝 | $190 |
19 | $190 | $10 | 勝 | $200 |
20 | $200 | $10 | 勝 | $210 |
21 | $210 | $10 | タイ | $210 |
22 | $210 | $10 | 負 | $200 |
23 | $200 | $10 | 勝 | $210 |
24 | $210 | $10 | 負 | $200 |
25 | $200 | $10 | 勝 | $210 |
26 | $210 | $10 | 負 | $200 |
27 | $200 | $10 | 勝 | $210 |
28 | $210 | $10 | 負 | $200 |
29 | $200 | $10 | 負 | $190 |
30 | $190 | $20 | タイ | $190 |
31 | $190 | $10 | 勝 | $200 |
14勝15敗
負け越し、かつ5連敗を喫したがなんとかトントンまで持ってこれた。
【検証を終えて】
2つのシステムベットについて調査してきたが、結論としては…
「勝ちやすさ」重視なら「敗北時に増やすフィボナッチ」
「連勝勝ち逃げ」を目指すなら「勝利時に増やすフィボナッチ」
を選ぶのが良いだろう。
2連勝するか、3連敗するかは確率にしておよそ倍の開きがある。3連敗する確率の倍2連勝できるわけで、損失が出る確率はかなり低いと言える。
そして、勝利時のフィボナッチは連勝を目指す…というより「連勝勝ち逃げ」を目指す方が良い。
例えば4連勝でも利益は70ドル出る、5回目の勝負では勝利で+50ドル・敗北で-50ドル。負けると20ドルしか残らない。
そのため、「ある程度連勝したら終了」と決めておくのが良いだろう。
今回は読者の方のリクエストで攻略法を検証させていただいた。
「この攻略法を検証してほしい」というリクエストがあれば、是非コメント欄で教えてください。
「私のオリジナル攻略法」でも…検討します?
お気軽にコメントお寄せください
コメント
え、リクエストが採用されている…!?
(勘違いなら恥ずかしいww)
一色さん┏○))アザ━━━━━━━━ス!
>>king of 暇人 さん
コメントありがとうございます。勝手ながら採用させていただきました。今後ともリクエスト等ありましたら是非おっしゃって下さい!