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各国のブックメーカー事情:イギリス

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イギリスはブックメーカー発祥の地として知られており、その歴史は1790年代にまで遡ります。

競馬を対象にした賭けが原点だったとされていますが、大きな転換点として1960年代にイギリス政府が正式にブックメーカーを認可したということで店舗型のブックメーカーが現われ、合法的にサッカーやラグビー、クリケットなどのスポーツを対象にした賭けが行われるようになった流れが、現在に強い影響を与えているとされています。

この記事では、ブックメーカーと最も縁の深いイギリスを対象に、その関係性や事情についてまとめてみました。

 

かつては合法ではなかった

かつては合法ではなかった

かつてはイギリス国内においてブックメーカーは合法ではありませんでした。

ただ、文化としては根強く存在しており、賭けに参加する人があまりに多いことから、1960年代にイギリス政府が国としてブックメーカーの存在を認め、現在に至ります。

 

店舗型からオンライン型へ

2024年現在ブックメーカーでスポーツベッティングを行う場合、基本的にはオンライン環境を通じて行うことが多いです。

しかし、当初イギリス国内で流行したブックメーカーは「店舗型」と呼ばれる形式のものが主流でした。

今でこそ誰しもスマホ、パソコンを持っていてインターネットを利用できる時代ですが、2000年代初頭の携帯電話が普及し始めた頃までは、そうではありませんした。

イギリス国内において2000年代まではブックメーカーの店舗が街のいたるところに存在しており、人々はそこに集まりスポーツベッティングを行っていたのです。

そこはある種のコミュニティのような場で、パブもあり、慣れ親しんだ友人とお酒を飲みながら次の試合の予想をして楽しむ、そんな場だったのです。

2000年代以降、瞬く間にインターネット環境が普及し、2010年頃からはiPhoneやアンドロイドのスマホが登場して、今では老若男女問わずみんなスマホを持ってYouTubeを視聴したり、競馬に賭けたりする時代へと急激に変化してきました。

時代の流れと共に、イギリスにおけるブックメーカーは「店舗型」から「オンライン型」へと移行してきたのでした。

 

老舗の店舗型ブックメーカーの閉店が相次ぐ

老舗の店舗型ブックメーカーの閉店が相次ぐ

イギリスにおけるブックメーカーの老舗であるウィリアムヒルは国内で1500以上の店舗を運営していましたが、時代とともに徐々に店舗で賭けを行う人が減少し、新型コロナウイルスのパンデミック以降、営業停止をしていた119もの店舗をそのまま閉店したのでした。

これはコロナの影響だけでなく、実際に店舗においてブックメーカーを利用する人が減少していたことに起因していますが、この出来事に象徴されるように、ブックメーカーはオンラインで行うものへと、この十数年で急激にシフトしてきたのです。

 

イギリス国内におけるブックメーカーの社会的地位

日本においてギャンブル=良くないもの、というイメージが定着しており、忌避する人も多いのが実情です。

しかし、イギリスではそうではありません。

ブックメーカー産業はスポーツ界と密接に関係をしており、その振興に大きな役割を果たしていると認知されています。

具体的には、普通はスポーツそのものに関心が無いような方でも、ブックメーカーを通して普段見ない競技を観戦するようになることから、競技人口の増加やファン化へと繋がっているということです。

実際に大手新聞の広告でオンラインブックメーカーがデカデカと紹介されていたり、ブックメーカーの企業が投資市場で上場していたりと、イギリスの人々の日常に当たり前に定着している様子が伺えます。

そして有名なサッカーチームが、ブックメーカーの公式スポンサーを務めている点も、その社会的地位の高さを伺わせます。

セリエAのユベントス、あるいはプレミアリーグであればマンチェスターシティ、リーガエスパニョーラであればセビージャなどが、公式にオンラインブックメーカーのスポンサーを務めており、スポーツ界全体でブックメーカー産業を盛り立てていこうとする動きが当たり前のように行われているのです。

 

イギリスにおけるブックメーカー市場について

イギリスにおけるブックメーカー市場について

イギリス国内におけるブックメーカー市場の規模として、年間140億ポンド(約2.6兆円)と言われており、かなり大きい市場であることが分かります。

なんと成人の50%以上が1か月に1回は利用しているほど、日常に定着しています。

ただし、イギリス国内で運営しているブックメーカーはオンラインサービスも提供しているため、国内問わず世界中の人々がアクセスできるようにしています。

実際イギリス国外からも、ウィリアムヒルやBet365などのイギリス発祥のブックメーカーサービスを利用する人が増えており、外貨獲得の手段としても有効なものとして考えられています。

 

何でも賭けの対象にしてしまう風潮

ブックメーカーの対象は基本的にスポーツがメインではありますが、イギリスにおいてスポーツ以外の要素も賭けの対象にしてしまうことがあります。

例えば、政治を対象にする場合があるのですが、国内の政治の結果をはじめ、アメリカ合衆国の大統領は誰になるのか、なども賭けの対象にしてしまい、普通にブックメーカーのサイトを通じて賭けを行うことができてしまうのです。

この風潮は国民の思想や能力にも影響を及ぼしていると考えられており、例えば学生の日常生活の中でもAとBの学校のテストの結果はどちらが良いか、等の事柄に対して、実際に賭けを行わないけれど、賭けるならばどちらにするのかという評価能力に大きな影響を与えていると考える方も居ます。

 

まとめ

まとめ

日本国内では考えられないほど、イギリスにおいてブックメーカーは生活の中で受け入れられており、その社会的地位が高いことがお分かりいただけたと思います。

その市場規模は年々増加しており、国外にも大きな影響を与えています。

例えばアメリカ合衆国においても長年違法とされてきたブックメーカーが、ついに州によっては解禁されるという動き、あるいは日本国内においても政府が公式にスポーツベッティング市場拡大に向けて、検討を始めるという動きもあったりと、イギリス国内におけるブックメーカー文化は世界中に大きな影響を与えていると考えられています。

インターネット環境が普及をする中で、今後更にブックメーカー市場の規模が拡大し続け、ゆくゆくは世界中でイギリスのように国民とブックメーカーが密接に結びつくような関係が構築されていくのかも知れません。

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